代表あいさつ Greeting



研究会設立の趣旨

現在、日本における乳がん診療は変革の時期を迎えており、これまでの診断や治療を中心としたものだけでは、患者やその家族が求めるQOLを考慮した医療としては不十分であると考えられるようになってきました。
また、乳がんは比較的治癒率が高いがんである一方、10年を経過しても再発をすることがあり、長期間にわたり経過観察が必要です。そのため、乳がんの早期発見と乳がん患者とその家族を長期にわたり支援する体制づくりは社会的使命とも思われます。
このような背景から乳がん診療におけるケアの重要性が少しずつ認められるようになり、各地で乳がん看護に関する研究会や勉強会が開催されケアの向上や情報交換を図る努力がなされるようになりました。
2003年に、日本看護協会の認定看護師制度の一つとして「乳がん看護」が認定され、今後、乳がん看護認定看護師が、乳がん診療におけるケアの中心的な存在となることが期待されるところです。
今回、私どもは女性と健康という視点から乳がんの予防および乳がんに罹患した患者や家族のQOLを向上するために、乳がん看護全般の充実を図ることを目的として本研究会を発足するに至りました。
その主な事業と致しましては、研究集会の開催、研究会誌等の発行等です。ご入会・ご参加頂く方々は、本会の目的に賛同して下さる看護師、医師、その他の医療従事者の方々です。本会の趣旨をご理解いただき、ご参加、ご支援頂ければ幸いです。

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